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2022/06/19(日)JNS+JNS spine 2021-August-前半

管理者

JNS+JNS spine 2021-August-前半 (2022/6/20 原田先生 担当)

Multimodal outcome assessment after surgery for brainstem cavernous malformations Philipp Dammann, Germany
海綿状血管奇形(BSCM)の手術後の転帰を機能的調査、健康関連QOL、心理学的調査を用いて評価した。BSCMの手術後、健康関連QOLは健常者と比べ低下していた。これはmRS>2となった患者に顕著であったが、一部の良好な結果(mRS≦2)の患者でもみられた。脳幹・脳神経症状のうちバランス障害がHRQOLに最も大きな影響を与えた。本データはBSCM治療における患者のカウンセリングと意思決定に重要になる。

Assessment and validation of proposed classification tools for brainstem cavernous malformations Alejandro N. Santos, Germany
海綿状血管奇形(BSCM)の治療適応を判断するツールとしてLawton-Garcia(LG)システムとDammann-Sure(DS)システムのパフォーマンスと再現性を評価した。LGは病変サイズや患者年齢、出血時期など8段階に分類(8段階)、DSはMRI評価のみ(大空洞の有無、病変の形状、造影効果の程度等)で6段階に分類。LG、DSともに患者転帰を推定するための強固なツールであった。2つを組み合わせて使用するとさらに精度が向上した。

Prolonged/delayed cerebral hyperperfusion in adult patients with moyamoya disease with RNF213 gene polymorphism c.14576G>A (rs112735431) after superficial temporal artery–middle cerebral artery anastomosis Ryosuke Tashiro, Kohnan Hospital, Japan
もやもや病のSTA-MCAバイパス術後の周術期血行動態におけるRNF213多型の役割について検討した。POD1の脳過灌流(CHP)はRNF213変異群と野生型群で36.6% vs 25.0%(p=0.321)、POD7でのCHPは22.0% vs 0.0%(p=0.004)であり、多変量解析にてRNF213多型はPOD7のCBF上昇に関連した。血行再建術後のCHPの延長/遅延はRNF213変異群のみに認められた。

Mechanical thrombectomy and intravascular imaging for cerebral venous sinus thrombosis: a preclinical model Christopher R. Pasarikovski, Canada
脳静脈洞血栓症(CVST)患者の一部は転帰不良となり、適時血管内治療を行うことが有効であるが、CVSTに対する前臨床血管内血栓除去術モデルは現在のところ存在しない。今回45㎏のYorksure豚5頭を使用し、上矢状静脈洞の血栓症を遠位バルーン閉塞下でマイクロカテーテルを介してトロンビン注射を行い誘発した。第2世代ステントリトリーバーを用いて血栓除去術を行い5頭中4頭で再開通が得られた。このモデルはCVST治療において新しいデバイスの開発およびテストに役立つと思われる。

Readmission following extracranial-intracranial bypass surgery in the United States: nationwide rates, causes, risk factors, and volume-driven outcomes Kavelin Rumalla, USA
もやもや病や症候性頭蓋内動脈硬化性疾患(ICAD)に対するEC-ICバイパス術後の再入院や関連合併症につき全国規模のデータベース解析を行った。ハイボリュームセンター(HVC)での治療(患者の17%)は入院期間の延長(13.4% vs 26.7%,p=0.004),90日以内の虚血性脳卒中(0.8% vs 2.9%,p=0.03),30日以内の再入院(3.9% vs 8.2%,p=0.03)および90日以内の再入院(8.6% vs 15.2%,p=0.01)の割合が低かった。HVCへの集約化により合併症の減少や医療費削減につながる可能性がある。

Cerebral venous drainage in patients with dural arteriovenous fistulas: correlation with clinical presentation João Ferreira de Melo Neto, Brazil
硬膜動静脈瘻(DAVF)患者の静脈解剖学的構造と症状の関連を評価した。軽症者を第1群、重症者を第2群(出血ありを2a群、出血無しを2b群)とした。Venous drainageの狭窄および静脈領域間の微小吻合は第1群に比べ第2群で多く、特に2b群で有意に多かった。また2b群では脳の主要ドレナージ経路の共有や側副路の欠如、造影剤の停滞が多くみられた。正常な静脈ドレナージが障害され、重篤な症候が引き起こされると思われた。

Long-term survival in patients with primary intracranial germ cell tumors treated with surgery, platinum-based chemotherapy, and radiotherapy: a single-institution study Hiroyuki Shimizu, Nagoya University, Japan
頭蓋内Germ cell tumorの治療成績と毒性の評価。手術、プラチナ製剤ベースの化学療法、放射線治療を受けた110例をgerminomatous群、nongerminomataous (NGGCT) 群に分けてレトロスペクティブに評価した。OSおよびPFSはいずれもgerminomatous群でNGGCT群より有意に高かった。治療による毒性は今回の研究集団の中では忍容性があることが判明した。NGGCT群の中でintermediate prognosis, poor prognosisの患者は特に予後不良でAFPのみがOSの悪化と有意に関連していた。

Surgical management of incidentally discovered low-grade gliomas Andrew J. Gogos, UK
Low grade glioma (LGG)で手術を受けた患者のうち、無症候で偶然見つかった群 (iLGG)と症候性の群(sLGG)の比較。17.2%がiLGGであった。iLGGはsLGGに比べて有意に小さく(22.5cm3 vs 57.5cm3, p<0.0001)、FLAIR以上の完全切除が多かった(57% vs 23.8%, p<0.001)。生存期間もiLGGで有意に長かった(中央値 Not reached vs 14.6年, p<0.0001)。6か月後の神経障害の発生率は4.4%であった。最大限の安全な切除を目指した手術介入が望ましい。

Patient-specific template-guided versus standard freehand lumbar pedicle screw implantation: a randomized controlled trial José Miguel Spirig, Switzerland
患者特異的テンプレートガイド(TG)ペディクルスクリュー留置術をフリーハンド(FH)と比較した。24患者、112本のスクリューが留置された。FH群に比べてTG群では有意に放射線被ばく量が少なかった。pedicle screw perforationはFH群6.9%、TG群3.7%で有意差を認めなかった。手術時間、スクリュー挿入時間、出血量に有意差は認めなかった。TG法は精度は高いもののFH群より優れているとは言えなかった。

Minimally invasive anteroposterior combined surgery using lateral lumbar interbody fusion without corpectomy for treatment of lumbar spinal canal stenosis associated with osteoporotic vertebral collapse Kentaro Fukuda, Saiseikai Yokohamashi Tobu Hospital, Japan
骨粗鬆症性椎体崩壊(OVC)を伴う腰部脊柱管狭窄症(LSCS)に対する、OLIFと椎体切除を行わない後方固定術を用いた低侵襲な短区域anteroposterior combined surgery(APCS)の臨床成績の報告。APCSを施行した患者20名を後ろ向きに評価した(平均38.6カ月のフォローアップ)。歩行能力は全例で改善し,JOA scoreの平均点は65.7%であった。Oswestry Disability Index(ODI)は平均65.6%から21.1%と有意に改善した。APCSは神経減圧、前方支持の再構築、局所アライメントの矯正を達成することができる。  The modified frailty index and patient outcomes following transforaminal lumbar interbody fusion surgery for single-level degenerative spine disease Ziev B Moses, USA
modified frailty index (mFI)は生理的予備能を測定する簡便なツールである。TLIFを受ける患者におけるmFIと臨床転帰の関係について調査した。単施設でTLIFを受けた198名の後ろ向き研究。no frailty (mFI = 0), mild (mFI = 0.09), moderate(mFI = 0.18), severe(mFI ≥ 0.27)に分類。frailtyのレベルが上がるにつれて周術期合併症の発生率は10.3%から63.6%まで増加し、入院期間の延長、自宅退院率の低下にもつながることが示された。

Transforaminal lumbar interbody fusion using a novel minimally invasive expandable interbody cage: patient-reported outcomes and radiographic parameters Josha Woodward, USA
多方向in situ拡張型低侵襲手術(MIS)腰椎経椎間孔椎体固定術(TLIF)ケージの臨床結果を評価した。MIS TLIFを受けた69名(平均年齢63.4歳)を後ろ向きに解析した。背部痛・下肢痛の評価スケールは有意に改善し、ODIは38.0から20.0と有意に減少。椎間板前方および後方の平均高さは、それぞれ8.7→13.4mmおよび 6.5→9.6mm (いずれもp = 0.0001) と改善された。再手術を必要とする周術期合併症は認めなかった。この新しいinterbody cageは安全かつ有効であることが示された。

The comparative accuracy and safety of fluoroscopic and navigation-based techniques in cervical pedicle screw fixation: systematic review and meta-analysis Ahmad M. Tarawneh, UK
頸椎椎弓根スクリュー(CPS)留置におけるナビゲーションでのアプローチの精度と安全性を透視下テクニックと比較して評価した。2006年1月から2019年12月までに発表された文献のmeta-analysis。17件の研究が同定され、11件が透視下、6件がナビゲーションでの留置であった。CPSの誤留置率はナビゲーションで12.5%であり、透視下の18.8%より有意に低かった。ナビゲーションでのアプローチはより正確なスクリューの留置と低い合併症率をもたらす。

2022/06/06(月)Neurosurgery 2021-July

管理者

Neurosurgery 2021-July (2022/06/06 深谷先生 担当)

A Neurosurgeon's Guide to Cognitive Dysfunction in Adult Glioma
認知機能の低下は、神経膠腫の患者によく見られ、QOLに大きな影響を与える可能性がある。手術や放射線治療などの治療的介入後の検討はよくされていたが、治療介入前から神経浸潤による影響があることを理解する必要がある。症状と腫瘍の位置などで認知課題が選択されるが、腫瘍増大や手術介入が神経ネットワークの再編成にどのようにかかわるか、より多くの課題検討が必要である。

Thalamic Deep Brain Stimulation for Spasmodic Dysphonia: A Phase I Prospective Randomized Double-Blind Crossover Trial
発声困難を引き起こす声帯のジストニア患者に対してDBSをおこない、安全性・効果を検討した。6人の患者に対してVimのDBSが施行されクロスオーバー試験をおこなった。サンプルサイズが小さいため統計学的優位差は出なかったが、生活の質と客観的な音声の質が改善する傾向が強く見られた。

Neurosurgery Resident Interviews: The Prevalence and Impact of Inappropriate and Potentially Illegal Questions
レジデントに対する面接中の不適切な質問に対する調査。ほぼすべて(94%)の脳外科研修医が面接中に不適切または潜在的に違法な質問をされた。不適切な質問により45%の人が脳神経外科プログラムの志望順位を低くした。

Rotational Angiography-Based Gamma Knife Radiosurgery for Brain Arteriovenous Malformations: Preliminary Therapeutic Outcomes of the Novel Method
脳動静脈奇形(BAVM)のガンマナイフ放射線治療(GKRS; Elekta AB)について、rotational angiography(RA)を統合したRA-GKRSと従来のGKRS(c-GKRS)の結果を比較した。RA-GKRSでは、c-GKRSよりも早期にnidusの消失をえられる可能性がある。

Reducing Superfluous Opioid Prescribing Practices After Brain Surgery: It Is Time to Talk About Drugs
頭蓋手術後のオピオイド処方を安全に行うために脳外科医・研修医などのスタッフへの教育セミナーをおこなった。教育的介入の前後でオピオイドの処方量は52%減少したが、それによる患者満足度や鎮痛に対する影響はなかった。

Are Guidelines Important? Results of a Prospective Quality Improvement Lumbar Fusion Project
腰椎固定術のガイドラインの臨床能力を評価するために、evidence-based medicine (EBM)ガイドラインに一致または不一致に分けて手術効果を検証した。Oswestry Disability Index(ODI)スコアで検討すると、EBMガイドライン一致患者は不一致患者と比較して3倍以上改善された転機を示した。

Postoperative Admission of Adult Craniotomy Patients to the Neuroscience Ward Reduces Length of Stay and Cost
重大な併存疾患のない成人開頭術後患者をneurointensive care unit (NICU)ではなくneuroscience ward (NW)に入院させることがlength of stay (LOS)と入院費用を削減させるか検討した。NICU群とNW群に、それぞれ340人と209人が割り振られ、術後の臨床転帰に有意差を生じることなかった。NW群ではLOSが短く(3.046対3.586 d、P <.001)、入院あたりで平均3193ドルの入院費用の削減にがみられた(P <.001)。

Nonunion Rates After Anterior Cervical Discectomy and Fusion: Comparison of Polyetheretherketone vs Structural Allograft Implants
PEEKおよび構造的同種移植片インプラントでACDFを受けてた患者の臨床転帰を比較した。同種移植群(79%)対PEEK群(21%)で症候性偽関節率を比較したところ偽関節の割合はPEEKインプラントの方が高かった(39%対27%、P = .0035)。多椎間手術とPEEK使用患者で、偽関節のリスクは最大5.8倍で、若年者、喫煙者、多椎間手術は、偽関節のリスクが高く独立した予測因子であった。

Neuroform Atlas Stent for Treatment of Middle Cerebral Artery Aneurysms: 1-Year Outcomes From Neuroform Atlas Stent Pivotal Trial
中大脳動脈瘤のステント補助コイル塞栓術の安全性と有効性について検討した。35症例(27 MCA分岐、5 M1、3 M2)で平均動脈瘤サイズは6.0±1.8mm、平均頸部径は4.4±1.2mm。12か月後にフォローできたのは26症例で80.8%で完全閉塞が確認でき、過去のデータと比較して改善している。

Predicting Spinal Surgery Candidacy From Imaging Data Using Machine Learning スライド発表

Falls and Fear of Falling in Shunted Idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus—The Idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus Comorbidity and Risk Factors Associated With Hydrocephalus Study
シャントを施行したiNPH患者176人と対照群368人について転倒や転倒関連の怪我などについて検討した。iNPH群ではコントロール群より転倒頻度が高く、手術後に改善は見られたがコントロール群のレベルには達しなかった。怪我の重症度には差がなかった。

Incidence, Characteristics and Outcomes of Large Vessel Stroke in COVID-19 Cohort: An International Multicenter Study
COVID-19患者における急性虚血性脳卒中の発生率に関する調査。4か国で6698人のCOVID-19患者のうち脳卒中の発生率は1.3%であった。大血管閉塞の発症はCOVID-19患者では優位であり、若年での発症をみとめた。アメリカではアフリカ系アメリカ人の発症割合が高かった。

Dual Regeneration of Muscle and Nerve by Intramuscular Infusion of Mitochondria in a Nerve Crush Injury Model
末梢神経損傷では、関与する筋肉の除神経とアポトーシスを引き起こし、ミトコンドリア含有量の減少・筋萎縮を引き起こす。ミトコンドリアの局所注入で、除神経された筋の酸化ストレスを軽減し、除神経された筋の萎縮を防ぎ、神経の再生を増強することができる。

2022/05/16(月)JNS+JNS spine 2021-July-後半

管理者

JNS+JNS spine 2021-July-後半(2021/5/16 阿部先生 担当)

Corticotroph hyperplasia and Cushing disease: diagnostic features and surgical management Michael P. Catalino , USA
ACTH産生細胞過形成とクッシング病の診断的特徴と手術成績について比較した。MRI上の不鮮明/拡散病変は、過形成の有意な予測因子であった(OR 7.3, 95% CI 1.4-38.0; p = 0.019)。病変の全摘出は、過形成の患者では腺腫の患者に比べ少なかった(33% vs 65%、p = 0.03)。初期の生化学的寛解は同程度であった(過形成67%、腺腫85%;p=0.11)。視床下部-下垂体-副腎軸の回復や病態の再発に差はなかった。

Creation of a comprehensive training and career development approach to increase the number of neurosurgeons supported by National Institutes of Health funding Russell R. Lonser, USA
国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)が設立した研修中の脳神経外科医と早期キャリアを支援する2つの国家的包括プログラム(R25:研修医/フェロー向け,K12:脳神経外科早期キャリア教員向け)の効果を検証した。R25参加者はK-award受賞成功率が未参加者と比べ2倍になり(64%vs31%)、受賞までの期間も短かった(25.2±10.1か月vs53.9±23.0か月、p=0.004)。K12参加者のNIHからの出資獲得成功率は未参加者と比べ有意差を持って高かった(85%vs35%)。

Fellowship, gender, and scholarly productivity: trends among academic neurosurgeons in the US Rosemary T. Behmer Hansen , USA
米国の大学脳神経外科医を対象に、フェローシップ研修に関する情報の定量的分析を行った。性差は男性(89.9%)が女性(10.1%)に比べて不釣り合いに多かった。フェローシップを修了した女性の割合は、男性よりも高かった(p=0.004)。小児領域(p < 0.0001)、神経腫瘍学(p = 0.012)、外傷(p = 0.001)のフェローシップを修了した女性は割合的に有意に多く、脊椎フェローシップを修了した男性は有意に多かった(p = 0.012)。フェローシップを受けた者のうち、教授になるのは男性が有意に多かったが(p=0.001)、助教授になるのは女性が有意に多かった(p=0.017)。

A practical method for dealing with missing Glasgow Coma Scale verbal component scores Paul M. Brennan , UK
Glasgow coma scaleにおける言語成分データが欠落している場合に使用するツールを考案した。EMスコア2~6は1を加え、EMスコア7は2を加え、EMスコア8または9は4を加え、EMスコア10は5を加え、GCS合計スコアを算出した。GCS-Pupils plus age plus CT findings(GCS-PA CT)予後予測モデルに適用し、実際の言語スコアを用いた予後モデルの性能と、算出した言語スコアを用いた性能を比較し、Nagelkerkeの決定係数R2を用いて情報収量を評価した。言語スコアに関する情報を用いないモデルでは、言語スコア情報を完全に用いる場合と比較して、死亡および6か月後の予後良好な転帰の予測についてのR2がそれぞれ32.1%から31.4%、34.9%から34.0%に低下した。

Human motor endplate remodeling after traumatic nerve injury Ranjan Gupta , USA
外傷性腕神経叢および腋窩神経損傷の患者18名の前向きコホート(レトロスペクティブに分析)において、損傷後3日から6年の間に上肢の変性筋の生検を実施した。神経損傷後3年以上経過した患者2名を含む、複数の患者の神経損傷後6ヶ月以上経過した脱神経筋標本において、神経支配され構造的に無傷な運動終板(MEP)が残存していた。この生存しているMEPは補助療法の標的にもなり得る。

Gamma Knife central lateral thalamotomy for the treatment of neuropathic pain Andrea Franzini, Italy
神経障害性疼痛患者におけるガンマナイフによる視床正中外側凝固術の安全性と有効性を評価した。すべての患者で術後に痛みが軽減した。平均経過観察期間は24カ月で最終フォローアップでは、5人の患者が50%以上のVAS疼痛軽減を報告した。平均VAS疼痛スコアは9.4(範囲8-10)から5.5(平均-41.33%、p = 0.01)へと有意に減少した。MPQスコアは有意に減少した(平均-22.18%、p = 0.014)。SF-36v2 QOL調査(平均 +48.16%、p = 0.012)とEQ-5D(+45.16%、p = 0.012)の統計的に有意な改善が観察された。放射線手術後2年の時点でも、すべての指標が統計的に有意な改善を維持できていた。

Earlier radiosurgery leads to better pain relief and less medication usage for trigeminal neuralgia patients: an international multicenter study Monica Mureb, USA
三叉神経痛に対するSRS(80Gy)が、診断から放射線手術までの潜伏期間に基づき、疼痛治療成績と薬物依存にどのような影響を及ぼすかを検討した。平均薬物投与数はベースライン(SRS前)と最終フォローアップ(平均32か月)の間で、それぞれ1.98から0.90に減少し(p < 0.0001)、初診から4年以内にSRSを受けた患者は、4年以降に治療を受けた患者よりも有意に早く痛みが緩和された(中央値21日 vs 30日、p = 0.041)。

Oblique trajectory angles in robotic stereo-electroencephalography Patrick S. Rollo , USA
定位的頭蓋内脳波(SEEG)の留置における直交軌道と斜め軌道の両方の相対的な精度と有効性を評価した。入射点および目標点の平均誤差は、斜めの軌道では1.57mmおよび1.89mmであったのに対し、直交の軌道ではそれぞれ1.38mmおよび1.69mmであった。進入位置誤差は進入角度と有意に関連していた。しかし,その影響はごくわずかであった(-0.015-mm/°)。目標点での誤差は進入角度に有意な影響を受けなかった。出血性合併症や感染性合併症は全コホートで観察されなかった。斜めの軌道の選択的使用は、患者の事故もなく、優れた安全性と有効性と関連していた。

Orbitofrontal epilepsy: distinct neuronal networks underlying electroclinical subtypes and surgical outcomes Baotian Zhao, China
薬剤抵抗性の眼窩前頭皮質てんかん(OFE)患者27例を対象に,テーラーメイド切除術を施行した連続症例をレトロスペクティブに検討した。頭皮脳波検査とMRIでは焦点診断がつかないことが多かった。患者は、興奮性動作を伴う多動性自動症患者を含む前頭葉群(n=14)、口部自動症または手指自動症患者を含む側頭部群(n=11)、上記のいずれでもないか区別できない患者群(n=2)の3つの群に分類された。FDG-PETを受けた前頭葉群の患者(n = 14)は、主に同側の眼窩前頭皮質(OFC)、前帯状回(ACC)、島前部(AI)に顕著な代謝低下を示し、側頭葉群の患者(n = 9)はOFCとAIにのみ代謝低下を示した。SEEGの高周波帯域と低周波帯域のエネルギー比(ER)の結果(n = 15)から、前頭葉群と側頭葉群の区別を可能にする、異なる伝播経路が示唆された。最低 12 ヵ月のフォローアップで,19 例(70.4%)に発作が完全に消失した。

Sulcus-centered resection for focal cortical dysplasia type II: surgical techniques and outcomes Baotian Zhao, China
Focal cortical dysplasia type II(FCD II)に対する脳溝中心切除法の技術的詳細を示すとともに,この手法の有効性と安全性を評価した。特徴は形成不全脳溝を取り囲む折り畳まれた灰白質、特に脳溝底の灰白質を除去することである。年齢は17.78±10.54歳(小児38例,成人33例)であった。37(52%)と34(48%)の病変はそれぞれFCD IIaとIIbであることが病理組織学的に証明された.平均3.34±1.17年の追跡調査において、64名(90%)が発作のない状態を維持し、7名(10%)が運動機能低下、感覚障害、視野障害などの永続的な神経学的欠損を有していた。

Cost-effectiveness analysis of MR-guided focused ultrasound thalamotomy for tremor-dominant Parkinson’s disease Ying Meng MD, Canada
振戦優位のパーキンソン病(TDPD)患者に対するMRgFUS、脳深部刺激(DBS)、および内科治療間の医療経済比較を実施した。MRgFUSは予想コストが14831ドル、DBSは23557ドルだった。MRgFUSを継続的な内科的治療に追加した場合1質調整生存年(QALY:生存における量と質の2点を評価する手法)あたりの増分費用効果比(ICER)は30078ドルとなり、一般的な支払意思額(50000ドル)を下回った。DBSのICERは56503ドルであり、MRgFUSはTDPD患者に対し、費用対効果の高い治療であると考えられた。

Incidence and risk factors for seizures associated with deep brain stimulation surgery Travis J. Atchley ,USA
脳深部刺激(DBS)電極植え込み後のてんかん発作の発生率を明らかにし,術後発作に関連する因子を評価した。合計814個のDBS電極の埋め込みが645人の患者に行われた。DBS植え込みに関連した発作23件のうち、21件は新規発症発作(645例中3.3%)だった。新規のDBS関連てんかんのリスクはDBS電極配置あたり0.50%、患者あたり0.63%であった。植え込みに関連した発作9例(39.1%)には、術後の放射線学的検査異常が関連していた。多変量解析では、手術時の年齢が術後発作のリスクをわずかに増加させることが示唆された(OR 1.06, 95% CI 1.02-1.10)。性別、主診断、電極の位置と左右、tractの数は、DBS術後の発作と有意な関連はなかった。DBS後てんかんは手術変数よりも患者因子の方がより発症に影響を与える。

Motoric impairment versus iron deposition gradient in the subthalamic nucleus in Parkinson’s disease Weiyuan Huang , China
パーキンソン病(PD)患者における視床下核(STN)の定量的磁化率マッピング(QSM)信号勾配と運動障害の相関を評価した。以下のスコアリングを用いて、合計スコアが4であれば、その患者は勾配シャープ(GS)群に分類され、合計スコアが3以下の患者は勾配不明瞭(GB)群に分類された。黒質(SN)/白質(WM)の境界が明瞭であれば1、不鮮明であれば0。また、STNをさらに、腹内側から背外側へ大脳辺縁系、連合系、運動系の各領域(下位区分)に均等に3分割し、それらとWMの境界が明瞭であればそれぞれ1、不明瞭で0として最大4点でスコアリングした。 GB群はGS群(38.5±16.028;p=0.037)に比べ,術前薬物療法off時のUPDRSPart IIIスコア(51.289±20.741)が有意に高得点であった。STNとその3つの下位区分および隣接するWMのQSM値は,GB群がGS群より有意に高かった(p<0.01)。より重度の運動障害を伴うPDは、QSMでSTNおよび隣接するWMにおいてより多くの鉄沈着をもたらす。

Technical and radiographic considerations for magnetic resonance imaging–guided focused ultrasound capsulotomy Benjamin Davidson , Canada
22回のMRgFUS capsulotomyを試みたデータを用いて、様々な超音波照射パラメーターと頭蓋内標的で達成された最高温度の関係を調査した。頭蓋密度比(SDR)、頭蓋厚、および入射角は達成された最高温度と有意な相関があった。MRgFUS capsulotomyの病変はMRgFUS thalamotomyの病変と同様の画像変化であった。MRIでは3つの同心円状のゾーンが観察された。病変の体積はMRgFUS後の時間の経過とともに大幅に減少した。フラクショナルアニソトロピー分析により、白質の完全性が崩壊した後、病変の消退と同時にベースラインに近い レベルに徐々に戻っていくことが明らかになった。

A light on the dark side: in vivo endoscopic anatomy of the posterior third ventricle and its variations in hydrocephalus Alberto Feletti, Italy
軟性鏡を用いて、59例の第3脳室後半部を観察し、第3脳室内の解剖学的構造物の同定と慢性水頭症の有無による解剖学的変化を評価した。慢性水頭症の症例では健常群と比べて中脳水道の形状、手綱交連、後交連の厚さに差を認めた。慢性水頭症による交連線維の解剖学的変化は、臨床症状に関連性があるのかもしれない。

Endoscopic bimanual sharp dissection technique for gross-total resection of colloid cysts: technical note Sascha Marx ,USA
安全にコロイド嚢胞の肉眼的全切除を達成するための手術手技を記述した。手術手技としては、前外側からの進入、ナビゲーションガイド、両手によるシャープな剥離、内視鏡シースをレトラクターとして使用し、小さいチャンバーのイリゲーションの使用、ドライフィールド法による止血などが有用である。

Operative versus nonoperative treatment for adult symptomatic lumbar scoliosis at 5-year follow-up: durability of outcomes and impact of treatment-related serious adverse events Justin S. Smith, USA
成人症候性腰部側弯症(ASLS)研究における手術療法と非手術療法の治療結果の耐久性を評価し、関連する重篤な有害事象(SAE)の発生率と種類を報告した。5年後、非手術群と比較して、手術群ではODI(平均差-15.2[95%CI -18.7~-11.7]) とSRS-22サブスコア(平均差0.63[95%CI 0.48~0.78])(p < 0.001 )がより改善し、治療効果(TE)はODI(7)とSRS-22サブスコアの最小検出測定差(MDMD)(0.4)より上だった。5 年後の TE は 2 年後の TE と同様に良好であった(ODI -13.9、SRS-22 0.52)。手術群では、治療関連SAEの発生率は0.5%であった。ASLSに対する手術と非手術治療の2年後の有意な改善は、5年後の追跡調査でも持続的に維持されていた。

Predictors of indirect neural decompression in minimally invasive transpsoas lateral lumbar interbody fusion Corey T. Walker ,USA スライド発表

Disparities in outcomes after spine surgery: a Michigan Spine Surgery Improvement Collaborative study Mohamed Macki ,USA
北米脊椎学会患者満足度指数、腰痛のオスウェストリー障害指数(ODI)の最小臨床的重要度差(MCID)、職場復帰の3つの分野における患者報告アウトカム(PRO)を用いて、腰椎手術後の転帰に対する人種の影響を調べた。患者の人種/民族は、白人、アフリカ系アメリカ人、"その他 "に分類した。アフリカ系アメリカ人の女性が、合併症の割合が最も高かった。アフリカ系アメリカ人患者の満足度、ODIにおけるMCID、および職場復帰率は最も低かった。多変量解析では、人種は術後1年および2年の満足度と直接的に関連していたが、ODIのMCIDへの到達や職場復帰には影響しなかった。術後うつ病は,1年後,2年後ともに3つの主要アウトカム指標すべてと最も大きな関連を有していた。腰椎手術後の満足できるPROを増加させるためにアフリカ系アメリカ人のケアの中でも特にうつ病に注意すべきである。

Safety of lateral access to the concave side for adult spinal deformity Joshua T. Wewel, USA
凹側から腰椎の冠状湾曲にアクセスし、circumferential MIS(cMIS:LLIF+経皮的椎弓根スクリュー)技術でASDに対処した場合の臨床結果を広く評価した。凹側アプローチ群では,術後6週目に運動障害1例(0.8%),感覚障害4例(3.2%)が残存していた.凹群では血管,内臓,致命的な術中損傷はなかった。凸側アプローチ群26例中,2例(7.7%)に6週間以上続く運動障害,5例(19.2%)に下肢の感覚障害がみられた。腰椎を凹面側からアプローチする利点としては、1回の切開で複数のレベルにアクセスできること、手術台を倒して湾曲矯正を補助できること、L4-5椎間板腔へのアクセスが容易なこと、収縮した側を解放できること、しばしば胸腔に達するまたは経由する必要がないことが挙げられる。

Clinical photographs in the assessment of adult spinal deformity: a comparison to radiographic parameters Devon J. Ryan , USA
成人脊柱変形患者(ASD)に対し、C2、S1、大転子、および後上腸骨棘の上に反射マーカーを置き、臨床写真を撮影し、X線写真との比較を行った。矢状面X線パラメータはC2骨盤角(CPA)、T1骨盤角(TPA)、およびPelvic tiltとし、冠状面パラメータは、骨盤傾斜とT1 coronal tiltとした。すべての回帰モデルは有意に相関していたが、矢状面のパラメータは冠状面よりも写真パラメータとより密接に相関していた。TPAとCPAは写真パラメータと最も強い相関を示した(いずれもr2=0.59、p<0.001)。低BMI群(<30)では,X線撮影パラメータと臨床パラメータはより強い相関を示す傾向があった。臨床写真は、ASD患者の放射線暴露を減らすだけでなく、全脊柱X線写真が利用できない場合に変形を評価するために使用することができる。

Comparison of operator and patient radiation exposure during fluoroscopy-guided vertebroplasty and kyphoplasty: a systematic review and meta-analysis Srujan Kopparapu, USA
経皮的椎体形成術(PVP)とBalloon Kyphoplasty(BKP)における術者および患者の放射線被曝の違いを調べるため、利用可能な文献の系統的レビューを実施した。術者の放射線被曝は、防護具の使用により有意に減少し、術者と患者の両方への放射線被曝は、BKPよりPVPの方が低かった。手指の被爆のみ防護具の有無で被爆量に差が出なかった(p=0.64)。(Number needed to harm)NNHの推定では、手指の放射線は、PVPは年間524件、BKPは年間266件以上行うと、米国原子力規制委員会(USNRC)が設定した閾値を超える可能性があり、制限されるべきである。

Patient factors that matter in predicting spine surgery outcomes: a machine learning approach Joel A. Finkelstein, Canada
脊椎手術後の転帰を予測する上で、臨床的、人口統計学的、期待、および認知評価変数の価値を調べた。術前では、患者が運動やレクリエーション活動ができることを期待し、最近の出来事に注目し、他人が自分をどう見ているかを重視しない方が良い結果をもたらすことが分析で示された。術後3カ月時点については、症状の緩和を期待すること、ポジティブなことに集中すること、自分の脊髄の状態に集中することで、術後10カ月時点でのより良い結果が予測された。認知的要因は脊椎手術後の疼痛緩和の結果に関連する。